本作の原作は、小学館『Cheese!』にて2010年3月号から2026年5月号まで連載された相原実貴による同名漫画です。原作コミックスは全16巻で完結しており、連載開始当初のキャッチコピーは「相原実貴が描く・東京版 SEX AND THE CITY」。ドラマ版を視聴した後に原作を手に取った読者の多くが、そのトーンの相違に驚嘆の声を寄せています。
最大の違いは「対象読者層と倫理的描写の温度差」にあります。原作の潤子は、英語力と知性を持ち合わせながらも、恋愛においてはリアリズムと打算、そして時に赤裸々な性愛に直面するアラサー女性の等身大の姿として描かれます。高嶺との関係も、初めから無条件の純愛ではなく、肉体関係の駆け引きや、お互いの価値観の衝突がビターな筆致で綴られていました。一方のフジテレビ系ドラマ版は、月曜夜9時のお茶の間向けに、高嶺のキャラクターを「恋愛経験ゼロゆえにストーカーじみた行動に出てしまう超一途な純情男子」へと大胆にアレンジ。性的な生々しさを極力排除し、コミカルな掛け合いと少女漫画的な甘さを前面に押し出したエンターテインメントに昇華させました。