オンデマンド印刷技術の進化により、コンビニの印刷品質は実用レベルを遥かに超えて向上していますが、すべての用途において万能というわけではありません。印刷物の目的や求める品質レベルに応じ、コンビニ利用とネット印刷通販(専門業者)を冷静に選別する明確な判断基準を持つことが重要です。
コンビニ印刷が圧倒的におすすめできる人
- 即日・数分での入手が必要な人:イベント当日の朝に急遽ポストカードが必要になった同人作家や、数通の挨拶状を今すぐ投函したい個人ユーザー。
- 1枚〜30枚程度の極小ロット印刷:印刷通販の基本料金や送料(500円前後)を加味すると、数十枚以下の印刷ボリュームであればコンビニの1枚60円という価格設定が最も経済的。
- 余白のあるデザインを許容できる人:白フチをデザインのフレームとして活かせる構図や、文字中心の告知ハガキを作成しているケース。
コンビニ印刷を避け、専門印刷所を検討すべき人
- 完全フチなしの全面断裁を求める人:イラストや写真の端まで色を乗せ、商業出版と同等の仕上がりを必須とするクリエイター。
- 特殊紙や高級紙の質感にこだわりたい人:ヴァンヌーボ、アラベール、クラフト紙などの手触りや、箔押し・角丸加工などを付加価値にしたい同人グッズ制作。
- 100枚以上のまとまった部数を刷る人:50枚を超えたあたりから、ネット印刷専門店のオンデマンド印刷・オフセット印刷の方が単価が劇的に安くなり、コスト逆転現象が発生します。
自身が抱えるスケジュールの逼迫度と、デザイン上の譲れない妥協点(特にフチの有無と紙質)を天秤にかけることが、後悔のない選択を導き出す唯一のセオリーです。