ネット上の情報で最も多く見られる誤解が「レーザー治療なら跡形もなく綺麗に消える」という思い込みです。皮膚科学の観点から言えば、ほくろの母斑細胞は表皮だけでなく真皮の深層にまで達していることが珍しくありません。
レーザーで母斑細胞を完全に削り取ろうと深くまで熱を加えると、皮膚の再生組織が追いつかず、クレーター状の凹み(陥没瘢痕)やケロイド状の盛り上がりを残すリスクが高まります。逆に、傷跡を恐れて浅く削りすぎた場合は、数ヶ月から数年後に残存した細胞から黒い色素が浮き出る「再発」を招きます。
また、ほくろ除去のくり抜き法による傷跡についても誤認が存在します。くり抜き法は円形に皮膚を全層切除するため、術後しばらくは深い穴が空いた状態になります。人体が持つ自然治癒力(肉芽形成)によって下から組織が盛り上がるのを待つ手法であり、最終的には小さなニキビ跡程度の質感に収束しますが、完成までに3〜6ヶ月程度の期間を要します。
大阪エリアで「格安・1個1,000円台」を謳う広告にも注意が必要です。基本料金を極端に低く設定しながら、局所麻酔代、手技料、処方薬代、保護テープ代を別枠で加算し、最終的な請求額が相場を大きく上回るケースが散見されます。総額表示(コミコミ価格)であるか、初診カウンセリング時に見積書を明示してくれるクリニックを選択することが不可欠です。