映画『でっちあげ』実話の全貌|福岡殺人教師事件の嘘と被害教師の現在

映画『でっちあげ』実話の全貌|福岡殺人教師事件の嘘と被害教師の現在

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母親側は2003年12月、教諭と福岡市を相手取り、総額約1300万円の損害賠償を求める民事訴訟を福岡地裁に起こしました。一方、自らの潔白を証明するために立ち上がった教諭側も、市教委による停職処分の取り消しを求めて提訴し、法廷での全面戦争へと突入しました。

裁判では、原告側が主張する30項目以上にわたる虐待・体罰行為について、一つひとつの事実確認が厳密に行われました。法廷に提出されたカルテの検証では、母親が「教諭の激しい体罰で生じた」と主張していた耳の傷について、医師が「自分で爪で引っ掻いたような浅い表皮剥離にすぎず、他者による強い牽引の痕跡はない」と証言。また、差別発言とされた日時において、教諭には明確なアリバイが存在することも証明されました。

争点・項目母親側の主張(報道された内容)確定判決・客観的事実編集部の見解・評価差別的暴言・自殺教唆「死に方教えてやろうか」「アメリカの血で穢れている」等完全な事実無根と認定(同級生・教室内証言なし)メディアの扇情報道が母親の虚言を増幅させた典型例。耳の引きちぎり・流血耳を激しく引っ張られ軟骨が出るほど出血したと主張虚偽と認定。医師の診断書も軽微な自傷の可能性を示唆カルテの改ざん疑惑すら取り沙汰された悪質な言いがかり。日常的な暴力行為首を絞める、ランドセルを放り投げるなど数十件の虐待指導上の軽微な接触(制止)を除く9割以上がでっちあげ通常の教育指導の一環を暴力と歪曲した実態が明白に。行政処分と最終判決教諭の免職・巨額賠償を要求(請求額1300万円)停職処分は違法として取消確定。賠償は市に極小額のみ司法が「でっちあげ」を正式認定し、教諭の冤罪を晴らした。

2006年9月の一審・福岡地裁判決、2008年11月の二審・福岡高裁判決を経て、2013年に最高裁が上告を棄却したことで司法判断は完全に確定しました。裁判所は、母親が申し立てた体罰・暴言のほとんどを「虚偽、あるいは誇大妄想の産物」と断定。教諭の停職処分は取り消され、福岡市に対して処分の違法性に伴う給与相当額の支払いが命じられました。事件発生から決着まで、実に10年もの歳月を要した壮絶な戦いでした。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。