Android端末で着信拒否を実行した際、発信者側に何が聞こえるのかは設定のレイヤー(端末ローカルか通信キャリアの交換機か)によって決定づけられます。日常的に多く利用されているGoogle電話アプリのブロック機能を端末側で設定した場合、相手側には「おかけになった電話番号への通話はおつなぎできません」といった明確な拒否ガイダンスは一切流れません。
端末側で番号をブロックすると、発信者側には通常の呼び出し音が短く鳴った直後、あるいは呼び出し音すら鳴らずに「ツーツー」という話中音(ビジートーン)が流れて強制切断されます。機種によっては「ただいま電話に出ることができません」という標準の留守番電話メッセージや簡易留守録(伝言メモ)へ直結する仕様も存在します。すなわち、発信者側には「誰かと通話中である」もしくは「電波状況が不安定ですぐ切れた」かのように偽装されるのが端末ブロックの標準的な挙動です。
一方で、通信キャリアの回線網でブロックするオプション(ドコモの迷惑電話ストップサービスなど)を利用した場合、交換機レベルで着信自体が落とされるため、「この電話はお受けできません」といった公的な機械アナウンスが明確に再生されます。相手にどう聞こえているかを把握しないまま設定を施すと、思わぬ摩擦を生む火種になりかねません。