「オーロラ」と聞くと、北欧や極地で見られる幻想的な夜空のカーテン(極光)を連想する人が大半です。しかし、オーロラソース名前の由来は天体現象のオーロラそのものではありません。
語源となったのは、ローマ神話に登場する夜明け・曙の女神「アウローラ(Aurora)」です。アウローラは毎朝、太陽神アポロンの先駆けとして東の空をバラ色に染め上げ、光をもたらすとされています。料理界の巨匠たちが、トマトの赤とホワイトソース(あるいはマヨネーズの白)が溶け合って生まれる美しい淡いピンク色を「曙の空のグラデーション」に見立てて名付けたのが正式な起源です。
夜の暗闇に光る緑や紫の極光ではなく、「朝焼けの柔らかなピンク色」を表現した極めて優雅なネーミングであることが、料理史の文献調査からも裏付けられています。