児童福祉の分野で長年提言を続けている認定NPO法人フローレンス会長の駒崎弘樹氏は、施設を巡る議論についてこう指摘する。「『ひどい』という一言で片付けて施設を叩くだけでは、現場で傷つく子どもも職員も救われない。必要なのは、施設を社会から孤立させないオープンな環境づくりと、手厚い財政支援だ」。
駒崎氏が強調するのは、地域社会や民間団体との連携による支援の拡充だ。施設内だけにケアの全責任を負わせるのではなく、退所後のアフターケアや心理的サポートも含めた包括的な社会のネットワークを構築することが、根本的な解決への鍵となる。批判を叫ぶ段階を終え、具現化された支援策を社会全体で育てていくフェーズに入っている。