昭和の爆笑王と称された初代三平の次男という血統は、演芸界において大きな武器であり、同時に容赦のない重圧でもあった。回答者入りを果たした直後から、ネット上や視聴者からは厳しい批判の声が寄せられることも少なくなかった。
しかし、彼は決して逃げなかった。毎週の収録に向けて大量のメモを持ち込み、ネタの分析を重ねた。大喜利の座布団の上で見せる初々しい表情やいじられキャラは、彼の生真面目な人柄そのものであった。先輩回答者たちも手助けの舟を出したが、笑いの神様が微笑む瞬間ばかりではなかった。この葛藤の5年半こそが、のちに彼を真の芸人へと鍛え上げる試練の期間となったのだ。