この劇的な業績V字回復の根底には、数年前に敢行された経営体制の大幅な若返りと組織改革がある。創業者の辻信太郎氏から孫の辻朋邦社長へのバトンタッチを機に、サンリオは旧態依然とした社風からデータドリブンなIPエンターテインメント企業への脱皮を図った。
長年の慣習にとらわれない大胆な事業撤退や人事評価制度の刷新、さらには外部からのデジタル人材・グローバル人材の積極登用が実を結んだ。勘や経験に頼っていたマーケティングは、ビッグデータ解析に基づいた需要予測へとシフト。組織のスピード感と実行力が劇的に改善したことが、今回の歴史的決算という成果となって表面化したのだ。