耳下腺はどこ?耳下のしこりや痛みの正体と腫瘍・リンパ節の見分け方

耳下腺はどこ?耳下のしこりや痛みの正体と腫瘍・リンパ節の見分け方

耳下腺はどこ?耳下のしこりや痛みの正体と腫瘍・リンパ節の見分け方についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

Q1:耳下腺は自分で触って場所が分かりますか?正常な状態でもしこりを感じますか?
A1:正常な状態の耳下腺は周囲の脂肪や筋肉と一体化しているため、指で触れても明瞭な輪郭や「しこり」として触知されることはありません。耳たぶの前下部からエラの角にかけて「明らかに周囲と違うコリコリした塊」や「左右で触感の異なる膨らみ」がある場合は、正常な状態ではなく、腫瘍、嚢胞、あるいは肥大したリンパ節が存在している可能性が高いと言えます。

Q2:大人がおたふく風邪(流行性耳下腺炎)にかかると重症化しやすいというのは本当ですか?
A2:事実です。小児期のおたふく風邪に比べて、思春期以降の成人男性が感染した場合、約20〜30%の確率で精巣炎(睾丸炎)を合併し、強い激痛と高熱、場合によっては将来の男性不妊リスクが生じます。また、男女を問わず無菌性髄膜炎や、不可逆的な高度難聴を引き起こす「ムンプス難聴」を併発するリスクも報告されています。未罹患かつワクチン未接種の大人が急激な耳下腺の腫れと高熱を発症した場合は、感染拡大を防ぎつつ直ちに医療機関を受診してください。

Q3:耳の下のしこりが検査で「良性腫瘍」と診断されたら、手術せずに放置しても大丈夫ですか?
A3:原則として、耳鼻咽喉科・頭頸部外科では良性であっても手術による切除を推奨することが大半です。耳下腺良性腫瘍の多くを占める多形腺腫は、放置すると年単位で確実に増大し、数%の確率で悪性癌へ変化する性質を持っています。腫瘍が小さいうちであれば顔面神経へのダメージを最小限に抑えて摘出できますが、巨大化してからでは神経麻痺のリスクが高まるため、全身状態に問題がない限りは早期の手術適応となるのが標準的な見解です。

Q4:唾石症(だせきしょう)になると、どのような検査と治療が行われますか?
A4:耳鼻咽喉科では、まず触診や超音波検査、CT検査で結石の位置と大きさを特定します。耳下腺の唾石は顎下腺に比べて管が細く深い位置にあるため、微細な内視鏡を管の出口から挿入して石を直接確認・把持する「唾液腺内視鏡手術(シアロエンドスコピー)」や、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、あるいは口腔内からの小切開による摘出などが行われます。症状の程度や結石のサイズに応じて最適な治療法が選択されます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。