「立ちんぼ」とは、歓楽街や公園周辺などの路上に立ち止まり、不特定多数の通行人に対して売春の相手を誘引・交渉する「街娼(がいしょう)」を指す俗称です。
この言葉の由来は古く、明治から大正期にかけて、定職を持たず特定の辻や広場に立って日雇い仕事を待っていた労務者(辻待ち)を「立ちんぼ」と呼んだことに端を発します。それが戦後、昭和31年(1956年)の売春防止法制定によって公娼制度や赤線地帯が廃止された後、路頭に迷った女性たちが街頭で非合法に客引きを行う行為を指す言葉へと変化していきました。
現代の風俗産業における一般的な無店舗型風俗(デリバリーヘルス等)や店舗型風俗と大きく異なるのは、「店舗や仲介業者を介さず、路上で直接交渉を行う個人売春の形態」を取る点です。店舗に身元を登録する必要がなく、客から受け取った金銭を店舗に折半されない利点がある一方、暴力団組織の関与や性被害、金銭トラブルといった身の危険から守ってくれる盾が一切存在しない極めてハイリスクな形態といえます。