事件発生当時、SNSを通じて集まった無数のボランティアが現地入りした。彼らの善意と行動力は多大な力となった一方で、現場の混乱を招く要因にもなったことは否定できない。多くの人間が山林に立ち入ることで、微細な足跡や遺留品などの「一次証拠」が踏み荒らされ、消失してしまった懸念がある。
2026年現在の災害・捜索ガイドラインでは、この教訓が生かされている。現在では、未訓練の一般ボランティアの立ち入りを制限し、GPSで管理されたプロの捜索チームがグリッドごとに精密な捜索を行う体制が主流となった。善意が結果的に捜索を難航させるという皮肉な現実が、ここにはあった。