首相の座を退いた人物には、一体どのような待遇や特権が与えられているのでしょうか。ネット上では「前首相は一生高額な年金をもらえる」「退任後も莫大な公金が注ぎ込まれている」といった憶測が散見されますが、制度上の現実は大きく異なります。
前首相の待遇において最も注目されるのが、警視庁によるSP(セキュリティポリス)の警護体制です。かつて元首相の警護は時間の経過とともに縮小される傾向にありましたが、2022年7月に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件、さらに2023年4月に和歌山市で起きた岸田氏自身への爆発物投じ込み事件を経て、要人警護のプロトコルは根本から改定されました。
現在も岸田氏の周囲には専属の警護官が複数配置されており、地元・広島への帰省や国内外の移動時にも防弾カバンを携えた厳重な体制が敷かれています。国家最高権力者が保有する極秘機密の防衛とテロ抑止の観点から、この警護は元首級の要人として必要不可欠な措置と位置づけられています。