1957年10月生まれの高橋留美子は、2026年で68歳の節目を迎えています。一般的には引退や第一線からの退却を考える年齢でありながら、彼女のペンが止まる気配はありません。2019年5月から『週刊少年サンデー』でスタートした『MAO』は、大正時代を舞台に陰陽道とミステリーが交錯する重厚な世界観で多くの読者を惹きつけ、単行本も続々と版を重ねています。
特筆すべきは、2026年代以降に巻き起こった「るーみっく作品」の世界的再評価の波です。小学館の創業100周年記念企画として制作された完全新作アニメ『うる星やつら』や、MAPPAが手掛けた新作アニメ『らんま1/2』の爆発的ヒットにより、昭和・平成のファンだけでなく、Z世代やα世代の若い読者層がリアルタイムで原作へと流入しています。国内外の配信プラットフォームを通じてグローバルなファンベースが急拡大しており、彼女の作品群は今まさに「第二の黄金期」を迎えていると言っても過言ではありません。
現場をよく知る小学館関係者は、「毎週の原稿アップの早さは新連載当時から全く変わっていない。体調を崩して休載することすら極めて稀で、ネームの制作スピードは若手作家が舌を巻くほど」と証言します。流行を追うのではなく、自らの内なる好奇心と物語への探求心だけで週刊連載を回し続けるそのバイタリティは、出版業界における奇跡として語り継がれています。