Q1:事故現場でフレイルチェストが疑われる人を見かけたら、一般市民は何をすべきですか?
A1:直ちに119番通報を行い、胸を強く強打している旨を救急隊に伝えてください。意識がある場合は、患者が最も呼吸しやすい体位(一般的には患側をやや下にして少し上体を起こす姿勢や、本人が楽だと感じる姿勢)を取らせます。胸を無理に強く縛り上げたり、大声で深呼吸を強要したりすることは危険です。意識を失った場合は気道確保を行い、呼吸がなければ直ちに胸骨圧迫を開始してください。
Q2:何本の肋骨が折れたら「フレイルチェスト」と診断されますか?
A2:単純に本数が多いだけではフレイルチェストとは呼びません。「隣り合う3本以上の肋骨が、それぞれ2箇所以上で骨折」し、胸壁の一部が完全に浮いて動揺していることが条件です。例えば4本折れていても、それぞれ1箇所ずつの骨折であれば動揺胸にはならず、「多発肋骨骨折」として分類されます。
Q3:骨折した肋骨に入れた金属プレートはずっと入れたままですか?抜去手術が必要ですか?
A3:現在使用されているチタン製プレートは生体適合性が極めて高いため、感染やプレートの破損、皮膚の上からの激しい違和感などのトラブルがない限り、原則として生涯体内に留置したままで問題ありません。抜去のための再手術を行うケースは全体の数パーセント程度です。