中野の産婦人科選びで後悔したくない妊婦にとって、判断基準となるのは雰囲気の良さではない。冷徹なまでの機能比較だ。
第一に、希望者が急増している無痛分娩の体制。中野周辺の選択肢は「24時間365日いつでも麻酔対応が可能な施設」と、「日中の平日のみ計画分娩で行う施設」に二極化している。夜間や休日に突然陣痛が始まった場合、麻酔が使えず自然分娩に切り替わるケースがあることは事前に知っておかねばならない。硬膜外麻酔の専門医が常駐しているか、それともオンコールの産科医が兼任しているのか。この差は極めて大きい。
第二に、夜間救急と当直体制の実態だ。助産師の夜勤人数、小児科医との連携スピード、異常出血時の輸血手配ルート。これらが確立されている施設は、急変時の対応力に圧倒的な差が出る。
そして第三が、費用の実態と予約のデッドラインだ。出産育児一時金が引き上げられたものの、中野近辺の分娩費用総額は自然分娩で60万〜75万円前後、無痛分娩を選択すれば75万〜95万円超に達することも珍しくない。個室代や時間外加算が積み重なると、自己負担額(手出し費用)は20万〜40万円以上開く。さらに人気クリニックでは「妊娠心拍確認(6週前後)の時点で当月分が満席」となる事例が日常茶飯事だ。迷っている数日の遅れが、選択肢そのものを奪い去る。