従来、キャラクターグッズといえば、ダイナミックなポージングや小物を抱えた全身イラストが定番だった。しかし、今回話題を集めているコレクションは完全に「体」を削ぎ落としている。黄色のキャンバスに、ブラウンのベレー帽、点のようなふたつの目、そして波打つ口元。ただそれだけだ。
「余計な要素が一切ないからこそ、ポムポムプリンというキャラクターの黄金比が際立つんです」と語るのは、都内のデザイン事務所でアートディレクターを務める佐藤氏。「ミニマルアートに通じる潔さがあり、遠くからでも一目で『あ、プリンだ』と認識できる。情報過多なSNSのタイムラインにおいて、この極限まで削ぎ落とされたシンプルな造形は、スクロールの手を止めさせる圧倒的な視覚強度を持っています」。
引き算から生まれたシュールさと愛らしさの絶妙な塩梅が、若い世代に「ださカワ」「ジワる」と受け入れられている。