この大学を語る上で絶対に避けて通れないのが、北東北大学野球連盟に所属する八戸学院大学 野球部の存在です。東京六大学や東都大学野球連盟といった首都圏の伝統校とは一線を画す立地条件にありながら、なぜこれほどまでに多くのトップアスリートが育つのか、スポーツジャーナリズムの間でも長年研究の対象となってきました。
大学の知名度を全国区へと引き上げた象徴的存在が、日本プロ野球でシーズン216安打の日本記録を樹立し、メジャーリーグを経てNPBで躍動を続ける八戸学院大学 秋山翔吾選手です。秋山選手は横浜創学館高校時代、決して全国的な超高校級スラッガーとして脚光を浴びていたわけではありませんでした。しかし、八戸の厳しくも恵まれた野球環境の中で徹底した身体操作とバットコントロール、そしてプロでも屈指と評される強固な野球理論を培い、ドラフト上位指名へと上り詰めました。
秋山選手だけにとどまらず、塩見泰隆選手(東京ヤクルトスワローズ)や高橋優貴投手、大道温貴投手など、八戸学院大学 出身有名人には球界の第一線で活躍するプロ野球選手がズラリと名を連ねています。関係者の証言によると、同野球部の強みは「個々の資質に合わせた動作解析と、寒冷地特有の室内練習施設を活用した科学的トレーニングの継続」にあります。周囲に過度な娯楽施設がない美保野の静謐な環境は、アスリートが己の競技と学業に純粋に向き合える「研鑽の場」として機能しており、この環境が全国から高い志を持つ選手を引き寄せる強力な磁場となっています。