味覚センサーを用いた食品分析実験でも、納豆の混ぜ方と科学的根拠の関連性は明確に証明されています。何も入れずにしっかりと空気を抱き込ませた納豆と、最初にタレを入れて混ぜた納豆を比較した場合、前者のほうが計測される「旨味の持続度」および「まろやかさ」の数値が有意に高くなることが確認されています。
納豆本来の粘りを出す方法として最も効果的なプロセスは以下の通りです。
まずは調味料を一切加えず、常温に戻した納豆だけを箸で空気を含ませるように素早くかき混ぜます。大豆の表面が白濁し、箸を持ち上げたときに全体が一塊になって持ち上がるほどの粘度が出たら、ようやくタレの出番です。タレを2〜3回に分けて少量ずつ加え、その都度優しく馴染ませるように混ぜ合わせることで、せっかく形成された微細な泡のネットワークを壊すことなく、均一に味を行き渡らせることができます。