犬の一生の中で最も学習能力が高く、警戒心よりも好奇心が勝る黄金期が生後3週〜14週(約生後3カ月半)頃に訪れる「社会化期」です。この期間に経験した物事や刺激は「安全なもの」として脳にインプットされ、成犬になったときの無駄吠えや極端な怖がり、攻撃性を防ぐ最大の予防策になります。
社会化期に触れさせたい代表的な刺激は以下の通りです。
- 多様な人間:家族以外の老若男女、帽子をかぶった人、傘を差した人、子供など
- 環境音・生活音:インターホンの音、掃除機、雷や花火の音源、車の走行音
- 異なる足裏の感触:フローリング、芝生、砂利道、金属の格子(側溝のフタなど)
ここで多くの飼い主が直面するのが、パピー期のワクチン接種時期と散歩の兼ね合いです。感染症を防ぐ混合ワクチンのプログラム(生後2〜4カ月にかけて計2〜3回接種)が完了するまでは、地面を歩かせる本格的な散歩は控えるのが鉄則です。しかし、外の刺激を遮断してしまうと貴重な社会化期を逃してしまいます。
そこで推奨されるのが「抱っこ散歩」です。飼い主が抱きかかえたりキャリーバッグに入れたりした状態で外へ連れ出し、外気や街の音、動く車を見せるだけでも絶大な社会化効果を得られます。