アルトリコーダー運指表完全攻略!高音が出ない原因と指使いのコツ

アルトリコーダー運指表完全攻略!高音が出ない原因と指使いのコツ

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「運指表の黒丸(●)通りに穴を押さえているのに、高いソやラ、高いドを出そうとすると耳障りな金切り声のような音になる」。知恵袋やSNSなどの質問コミュニティで最も多く見られるのが、アルトリコーダー音が出ない理由に関する悲痛な叫びです。教育現場で生徒の演奏を観察すると、およそ8割の生徒が共通の罠に陥っています。

その最大の原因は「高い音=強い息で押し出す」という直感的な誤解です。リコーダーは息を強く吹き込んでも管内の気流が乱れるだけで、ピッチが上ずり、発音体が破綻してしまいます。高音域を響かせるために真に必要なのは、強い息ではなく「細く鋭いスピード感のある息」です。口の中を「オー」から「イー」の形状に狭め、ストローで遠くのロウソクを吹き消すような集中した息を送り込む必要があります。

そして、もうひとつの決定打となるのが高音サミングのコツを体得できているかどうかです。サミングとは、リコーダー裏面にある左手親指のトーンホール(0番穴)をわずかに開け、オクターブ上の倍音を発生させる奏法を指します。初心者ほど親指の腹全体を大きくズラして穴の半分近くを開けてしまいがちですが、これでは管内の圧力が抜け落ちて音になりません。

「親指の関節を軽く曲げ、爪の左側の角を使って穴の上部にわずか1〜2ミリ程度の三日月型の隙間を作る」。これがプロの奏者も実践する鉄則です。隙間の広さが髪の毛数本分変わるだけで音の当たりやすさは劇的に変化します。運指表の「半分開ける(◒)」という記号を文字通り50%開けると受け取らず、極小のスリットを作る意識を持つことが、高音域をクリアに鳴らす決定的な分岐点となります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。