物語のクライマックスとなる五稜郭の戦いから暴走列車での最終決戦にかけて、多くのキャラクターたちが自らの信念と引き換えに命を散らしていきました。
「不敗の牛山」は、崩壊する五稜郭の中でアシㇼパを守るために手榴弾を受け止めて爆死し、最期まで無類の強さと優しさを貫きました。土方歳三は鯉登少尉との死闘の末、頭部に致命傷を負い、自らの愛刀を杉元へ託して幕末からの長きにわたる戦いに幕を下ろしました。ソフィア・ゴールデンハンド率いるロシア革命勢力も、鶴見の策略と第七師団の圧倒的な銃火の前に散っていきます。
生き残った者たちにも、それぞれの未来が用意されました。杉元はアシㇼパとともに金塊の真の価値(北海道の広大な土地権利書)をアイヌのために守り抜き、手に入れたわずかな砂金で梅子の目を治すという最初の約束を果たしました。そして再びアシㇼパの待つ北海道へと戻り、平穏な日常を取り戻します。
白石は権利書とは別に隠されていた大量の金塊を持ち逃げし、南方の島国で国王になるという彼らしい痛快な結末を迎えました。鯉登は鶴見の呪縛を乗り越えて立派な陸軍指揮官へと成長し、月島はその傍らで生涯彼を補佐し続けました。散っていった者たちの命を無駄にせず、残された者たちが前を向いて生きる姿こそが、本作が描き切った究極のテーマです。