軽油と灯油の違いとは?ディーゼルに灯油を入れる違法性と故障リスク

軽油と灯油の違いとは?ディーゼルに灯油を入れる違法性と故障リスク

軽油と灯油の違いとは?ディーゼルに灯油を入れる違法性と故障リスクについて徹底解説いたします。最新の情報をお届けします。

Q1:軽油と灯油が混ざってしまった場合、少量であればディーゼル車をそのまま走らせても大丈夫ですか?
A1:絶対にそのまま走らせてはいけません。混入割合が数パーセントであっても、灯油に含まれる成分によって燃料の動粘度が低下し、高圧サプライポンプの潤滑不良を引き起こす危険性があります。また、排気ガス浄化装置(DPF)への悪影響や、クマリン識別剤による脱税容疑の捜査対象になるリスクも排除できません。わずかでも混ざったと分かった段階でエンジンを始動せず、燃料の全量抜き取りと洗浄を専門業者に依頼してください。

Q2:ガソリン車に軽油を誤給油してしまった場合と、ディーゼル車に灯油を入れた場合ではどちらが危険ですか?
A2:機械的な即死性という点では、ディーゼル車にガソリンや灯油を入れる方が圧倒的に危険です。ガソリン車に軽油を入れた場合、点火プラグが煤で被爆してエンジンがストップしますが、燃料タンクとプラグ周りの洗浄で復旧することが大半です。一方、精密な自己潤滑に依存しているクリーンディーゼルに粘度の低い灯油やガソリンを入れると、超高圧ポンプが焼き付いて金属粉がエンジン全体に回り、数十万〜数百万円単位の全損事故に直結します。

Q3:農機具や発電機、重機になら灯油を入れて動かしても法律上・技術上問題ありませんか?
A3:技術的にも法的にも重大な問題があります。まず技術面では、最新のトラクターや建設機械も排ガス規制に対応したコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載しているため、灯油を使用すれば乗用車同様にポンプが破損します。また法律面では、道路を走らない作業機であっても、原則として軽油引取税の課税対象外となる「免税軽油」制度を利用すべきであり、無届けで灯油や重油を混和・使用する行為は地方税法上の不正軽油取締りの対象となります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。