ネット上の言説において、ジーニアスフォームに関する大きな誤解が2つ存在します。それらを精査し、客観的事実を提示します。
誤解1:ハザードトリガーを挿せばもっと強くなったはずという説
ファンの間では「ラビットラビットやタンクタンクのように、ジーニアスフォームにもハザードトリガーを併用していればエボルトに勝てたのではないか」という仮説が語られがちです。しかし、設定上ジーニアスフルボトルは単体でドライバーの装填スロット(2本分)を占有する大型デバイスであり、物理的・回路的にトリガーを併設するインターフェースが存在しません。何より、ハザードトリガーという「破壊と暴走の負の遺産」を克服した境地こそがジーニアスであるため、設定的にも哲学的にもトリガー併用はあり得ない選択肢でした。
誤解2:単独では何も成し遂げられなかったという誤認
戦績の数字だけを切り取ると「勝てなかった」と見なされがちですが、ジーニアスフォームがいなければ物語は途中で完全にバッドエンドを迎えていました。仮面ライダークローズ=万丈龍我の体内からエボルトの遺伝子を完全に分離・摘出したのも、戦兎の父親である葛城忍の真意を読み解く鍵となったのも、すべてジーニアスの情報処理能力とネビュラガス中和作用のおかげです。「バトルゲームの勝敗」ではなく「世界の救済」という視点で見れば、ジーニアスフォームは全ライダー史上でも稀に見る決定的な大戦果を挙げています。