1995年、世界初のフル3D長編映画として歴史を塗り替えた『トイ・ストーリー』。その劇中でアンディ少年が夢中になったおもちゃこそが、バズ・ライトイヤーだった。しかし、制作初期の構想段階における彼は、現在の姿とは大きく異なっていた。
開発当初、キャラクターの名前に挙げられていたのは「ルナ・ラリー(Lunar Larry)」という不恰好な宇宙人。スーツのカラーリングも赤を基調とした無骨なデザインだったという。ピクサー・アニメーション・スタジオのクリエイターたちは、アポロ11号で人類初の月面着陸を果たしたバズ・オルドリン飛行士に敬意を表し、最終的に「バズ」の名を授けた。胸の黄緑色と白の鮮やかなコントラストは、NASAの実在する宇宙服とレーシングカーのカラーリングから着想を得たものだ。
名優ティム・アレンが吹き込んだ、どこかコミカルでありながら真面目一筋なボイスパフォーマンスが加わったことで、彼は一気に世界的スターへの道を駆け上がることになる。