国内の語呂合わせ記念日の一方で、世界史的な視点で見ると5月29日は「人類の限界への挑戦と国際社会の結束」を象徴する極めて重厚な日でもあります。
1953年5月29日、ニュージーランド出身の登山家エドマンド・ヒラリーと、シェルパのテンジン・ノルゲイが、世界最高峰エベレスト(標高8,848メートル)の頂に人類として初めて足跡を刻みました。この歴史的快挙を称え、毎年5月29日は「エベレスト登頂記念日」として国際的に記録されています。幾多の登山隊が過酷な自然環境に阻まれて命を落とす中、緻密な準備と互いの信頼関係によって成し遂げられた初登頂の記録は、今なお冒険者たちの指針です。
また、国際社会においては「国連平和維持要員の国際デー」に定められています。2002年の国連総会で採択された国際デーであり、1948年5月29日に最初の国連平和維持活動(PKO)である国連休戦監視機構(UNTSO)が中東へ展開された史実に由来します。世界の紛争地で命懸けの任務に就く平和維持要員への敬意と、尊い犠牲を払った隊員への追悼を捧げる厳粛な一日でもあります。