Q1:ハイテンションボルトと高力ボルトは違うものですか?
A1:同じものを指します。英語の「High Tension Bolt(高張力ボルト)」を略してハイテンボルト、または日本語で高力(こうりき)ボルトと呼びます。建築基準法やJIS規格上は「高力ボルト」という呼称が正式名称として用いられます。
Q2:締め付けた高力ボルトが適切に締まっているかはどうやって検査しますか?
A2:トルシア形ボルトの場合は「全数ピンテールが破断していること」および「マーキングのズレから共回りや軸回りがないこと」を目視検査します。六角高力ボルトの場合は、トルクレンチを用いてボルト群の一定割合(ロットごとに抜き取り)をトルク検査・回転角確認します。
Q3:なぜ高力ボルトにメッキ(防錆処理)を施すのが難しい時期があったのですか?
A3:高強度鋼(引張強さ1,000N/mm²以上)に酸洗いや電気メッキを施すと、鋼材内部に水素が侵入し、突然ボルトが破断する「遅れ破壊(水素脆化)」を引き起こす危険があったためです。現在では水素脆化を起こしにくい材料開発や、溶融亜鉛めっき高力ボルト(F8T相当など)のJIS規格化、特殊皮膜処理技術の確立により、橋梁や沿岸部でも安全に使用できるようになっています。