『はじこい』がこれほどまでに記憶に残る作品となった背景には、視聴者の感情を揺さぶる名台詞の数々と、シーンを完璧に彩った音楽演出があります。
【劇中を彩った伝説の名言・名シーン】
- 「ご褒美ください」(由利匡平/第8話・第10話):舌打ち混じりのクールな態度から一転、順子をじっと見つめて放たれる破壊力抜群のキラーフレーズ。SNSでは放送直後にトレンド1位を獲得しました。
- 「俺、あんたのこと好きなんだけど。先生、俺にも指導してよ」(山下一真/第6話):大人の余裕とストレートな好意が同居した、山下ならではの車内での告白シーン。
- 「春見、好きです。俺、先生がいなきゃ東大目指さなかった」(由利匡平/第10話):大講堂での感動的な告白から、ためらいを捨てた順子との美しいキスシーンへと繋がる名場面。
そして、切なさを何倍にも増幅させたのが、スリーピースロックバンドback numberが書き下ろした主題歌『HAPPY BIRTHDAY』です。片想いのやるせなさと、届かない想いを抱えながら誕生日を迎える心情を綴った歌詞が、雅志の不憫さや、ユリユリの必死な背中と完璧にシンクロ。イントロが流れるタイミングの秀逸さは、当時のドラマファンの間で語り草となりました。
また、物語の舞台となったロケ地も聖地巡礼スポットとして人気を博しました。二人が特訓を重ねた予備校の外観(東京都武蔵野市周辺)や、匡平が佇んでいた吉祥寺のアーケード街、決戦の舞台となった大学キャンパスなど、日常に溶け込むリアルな撮影場所が物語の没入感を大いに高めました。