日々の業務では、「よろしくお願いいたします」だけでなく、「よろしくお願い申し上げます」という表現も頻繁に用いられます。この2つの表現はどちらも正しい敬語ですが、敬意の深度と適用すべきシチュエーションが明確に異なります。「よろしくお願い申し上げます 使い分け」を押さえておくことで、ビジネスメール 締めくくり マナーの完成度は格段に向上します。
「いたします」は「する」の謙譲語(謙譲語II/丁重語)であり、自分の動作を低めることで相手に敬意を表す表現です。社内の同僚や直属の上司、日常的にやり取りのある親しい取引先への連絡であれば、「よろしくお願いいたします」で十分な敬意が伝わります。
一方の「申し上げます」は、「言う」の謙譲語(謙譲語I)であり、相手に対する敬意の度合いが一段高くなります。そのため、以下のような場面では「よろしくお願い申し上げます」を選択するのが適しています。
- 初めてコンタクトを取る新規の取引先や見込み顧客へのファーストアプローチ
- 自社の役員や重要顧客の経営陣など、明確に身分の高い相手へのメール
- 契約の締結、謝罪、無理な依頼を快諾してもらった際のお礼など、改まった内容の文面
さらに丁寧さを際立たせたい場合は、「何卒(なにとぞ)よろしくお願い申し上げます」や「ご多忙の折、恐縮ではございますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます」のように、クッション言葉を添えることで、相手への配慮を行き届かせることが可能です。