外来種まで目を広げると、関東平野を流れる利根川・江戸川水系には、在来種を凌駕する超巨大魚が定着しています。明治から昭和初期にかけて食用として中国から移入された「中国四大家魚」(ハクレン、コクレン、ソウギョ、アオウオ)です。
なかでもアオウオ(青魚)は、タニシやシジミなどの大型底生貝類を強靭な咽頭歯で殻ごと砕いて捕食するため、極めて肥満度が高く成長します。利根川下流部では全長160cm超・体重60kgを超える個体が定期的に確認されており、釣り竿をへし折るパワーから専門の巨魚ハンターが存在するほどです。
草食性のソウギョ(草魚)も140cm前後に達し、水草を大量に消費することで水質や景観に大きな影響を与えてきました。これらの外来巨魚は自然繁殖できる河川条件(広大で緩やかな大河川と長い流下距離)が利根川水系などに限られているため、国内全土への爆発的拡散は免れているものの、在来生態系の食物網に与えた影響は無視できません。