本作の物語は、30代半ばを迎えて仕事や恋愛に行き詰まりを感じていた女性が、親友の弟と再会し、互いにかけがえのない存在へと変化していく過程を繊細に追っていきます。甘いロマンスの裏には、家族間の激しい衝突や社内の権力構造が綿密に張り巡らされています。
物語の軸となる人間関係を把握することで、作品の解像度は格段に上がります。中心人物たちの関係構造は以下の通りです。
【中心人物の基本関係構造】
・ユン・ジナ(ソン・イェジン) ⇄ 【恋人関係へ発展】 ⇄ ソ・ジュニ(チョン・ヘイン)
・ソ・ジュニ = ソ・ギョンソン(チャン・ソヨン)の実弟(幼少期に両親が不在となり姉弟で支え合って成長)
・ユン・ジナ = ソ・ギョンソンの学生時代からの無二の親友(家族同然の付き合い)
・ユン・ジナ = ユン・スンホ(ウィ・ハジュン)の実姉
・ソ・ジュニ = ユン・スンホの大学時代からの大親友
・キム・ミヨン(キル・ヘヨン) = ジナの母(世間体と学歴・家柄を過度に重視し、2人の交際に猛反対する最大の障壁)
「親友の弟」「弟の大親友」という極めて近しい間柄だからこそ、関係が露見した瞬間に周囲の人間関係全体が大きく揺らぎ始めます。単なる男女の恋愛にとどまらず、家族関係の再構築や友情の危機が同時進行で描かれる点が、本作のドラマツルギーを唯一無二のものにしています。