ロスティの正体露見に伴い、初期から散りばめられていた伏線が鮮やかに結実した。ロスティが常に身につけていた特徴的な眼鏡は、エルファリアの魔力波長を偽装し、学院の監視網を欺くためのアーティファクトだった。
さらに、彼がウィルの魔力欠如を微塵も軽蔑せず、むしろその肉体や剣技の成長を誰よりも愛おしそうに見つめていた眼差しは、幼少期に交わした「約束」を信じ続けるエルファリアそのものだった。なぜ彼が夜間に姿を消すことがあったのか、なぜ特定の局面でしか魔法を行使しなかったのか。読み返すほどに大森藤ノのプロット構成の緻密さに驚嘆させられる。