「たかが一駅か二駅の移動」と侮る人ほど、毎月・毎年の単位で確実に金銭的・時間的な損失を積み重ねています。現地利用者の声やネット掲示板の相談事例を精査すると、代表的な3つの盲点が浮かび上がってきます。
第1の盲点は、定期代比較における判断ミスです。大宮〜上尾間の通勤定期運賃は、1ヶ月で5,940円、3ヶ月で17,040円、6ヶ月で28,510円です。週5日勤務(月20日往復=40回乗車)の場合、IC運賃での都度払いは月額7,920円となるため、定期券を購入した方が月2,000円近くお得になります。しかし、在宅勤務やテレワークが週2〜3日導入されている働き方の場合、月の乗車回数は20〜24回(約4,000〜4,750円)に留まり、定期券を購入すること自体が毎月1,000円以上の純損失を生む計算になります。また、JR東日本のオフピーク定期券(通常定期より約10%割安)を導入する場合、大宮駅・上尾駅のピーク時間帯設定(平日朝7:30〜9:00頃など)を正確に把握していないと、改札入場時に通常運賃との差額精算が発生してメリットを相殺してしまいます。
第2の盲点は、普通列車グリーン車の過剰利用です。大宮〜上尾間は営業キロ8.2kmと短距離ですが、疲労や混雑を理由に普通列車グリーン車を利用する層が存在します。50kmまでの事前購入料金は750円(平日・ホリデー同額)です。乗車時間はわずか8分程度であるため、1分あたり約94円を座席確保のために支払っていることになります。「大宮駅で座れなかったから」と発作的に課金する行為は、費用対効果の観点からは極めて非合理的と言わざるを得ません。
第3の盲点は、大宮駅構内における「階段直近トラップ」です。大宮駅の高崎線下りホーム(主に8・9番線)では、中央のエスカレーター・階段付近に人が密集します。上尾駅で下車する際、上尾駅の改札階行きエスカレーターはホーム中ほどからやや後方に位置するため、大宮駅で後方車両(1〜4号車付近)や前寄り(11〜15号車付近)に乗車した方が、車内の混雑度を大きく下げつつ、上尾駅到着後の改札通過もスムーズに行えます。