宮城県の北西端、大崎市に広がるこの地は、古くから豊かな自然と温泉文化が交差する要所として知られてきた。近年、国内の観光動態が「モノ消費」から「体験の深さ」へと舵を切るなかで、日本のスノーリゾート産業も大きな転換期を迎えている。
全日本スキー連盟の公認コースを抱える本格派としての歴史を誇りながらも、近年はファミリー層やインバウンド、バックカントリー愛好者までを包摂する柔軟な運営が求められている。派手な大規模開発に頼るのではなく、豊かな森林と天然雪の恵みをいかに持続可能な形で届けるか。現場ではスタッフたちが日々、斜面の整備や安全管理に汗を流している。