一般消費者はこのCMをどのように受け止めているのでしょうか。ソーシャルメディア上の反響や購買行動の動向を分析すると、極めて興味深い心理メカニズムが浮き彫りになります。
毎年10月下旬、初回のCMが地上波で放映された直後のX(旧Twitter)上では、以下のような声が一斉に投稿されます。
「ガッキーのCMが流れたから、今日から冬ってことでいいよね」「メルティーキッスの歌を聴くと、無性に温かいミルクティーとチョコを買いたくなる」「あのマフラー姿を見ると季節の変わり目を実感する」
このように、メルティーキッスのCMは単なる商品認知にとどまらず、消費者の季節感を切り替える「情動的なスイッチ」として機能しています。広告心理学において、特定の季節やメロディとブランド体験が強固に結びつく現象は「条件づけ(パブロフ的条件反射)」の究極形とされ、15年以上同じタレントと同じフレーズを継続してきた明治のブランディング戦略が、競合他社には模倣できない巨大な参入障壁を築き上げていることが分かります。