大谷翔平選手が高校1年時に書き上げたシートの正式な形式は、一般に「マンダラチャート」あるいは「オープンウィンドウ64」と呼ばれる目標管理ツールです。花巻東高校の佐々木洋監督が指導の一環として導入したもので、元々は元中学校教諭でビジネスコンサルタントの原田隆史氏が考案した「原田メソッド 目標設定シート」の枠組みに由来しています。
シートの基本構造は、9マス×9マスの合計81マスで成り立っています。中央の3×3マスの中心に「最終目標」を置き、その周囲の8マスに目標達成に必要な「要素」を配置。さらに、その8つの要素を外側の3×3マスの中央へ転記し、それぞれを達成するための具体的な「行動目標・ルーティン」を8つずつ書き出していく仕組みです。
高校時代の大谷選手が作成した原本における中心目標と、それを取り巻く8つの大要素は以下の通りでした。
- 中心目標:ドラフト1位 8球団指名
- 達成のための8要素:
- 体づくり(サプリメントを飲む、朝晩ごはん7杯ずつなど)
- コントロール(インステップ改善、体幹強化など)
- キレ(リストの強化、回転数を増やすなど)
- スピード160km/h(可動域の拡大、下半身主導など)
- 変化球(カウントをとれるスライダー、フォークの精度など)
- 運(ゴミ拾い、挨拶、審判さんへの態度など)
- 人間性(愛される人間、計画性、感謝など)
- メンタル(一喜一憂しない、ピンチに強いなど)
当時まだ高校に入学したばかりの15歳が、フィジカル面やピッチング技術(スピード、キレ、コントロール、変化球)と同等の比重で、「運」「人間性」「メンタル」という目に見えない精神的・人格的アプローチを4マス分組み込んでいた点に、大谷翔平というアスリートの並外れた本質が表れています。