天王寺あべとん徹底解剖!元祖モダン焼きの行列と愛される理由

天王寺あべとん徹底解剖!元祖モダン焼きの行列と愛される理由

天王寺あべとん徹底解剖!元祖モダン焼きの行列と愛される理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

あべとんの歴史を語る上で欠かせないのが「元祖モダン焼き」の存在です。昭和の時代、焼きそばとお好み焼きを同時にガッツリ食べたいという庶民のリクエストに応え、試行錯誤の末に生み出されたこの逸品は、いまや全国に広がるモダン焼きのルーツの一つとされています。

一般的なモダン焼きは、生地の上に茹でた焼きそばを重ねて焼くスタイルが主流ですが、あべとんのアプローチは一線を画します。特製の甘辛ソースで軽く炒めた太麺の焼きそばを、卵と出汁の効いた生地にしっかりと絡め、一体化させて焼き上げます。そのため、麺の一本一本にまで生地の旨味と卵のまろやかさが染み渡り、口の中で麺と生地が分離することなく、極めて濃厚なジューシーさを生み出すのです。ネット上のレビューでも「麺と生地の境界線が分からないほどの一体感」「ボリュームがあるのに飽きずに完食できる」と絶賛の声が並びます。

そしてモダン焼きと双璧をなす看板メニューが「すじコンねぎ焼き」です。甘辛くじっくりと煮込まれた自家製牛すじ肉と角切りコンニャクが、惜しみなく敷き詰められた新鮮な青ねぎの中に閉じ込められています。仕上げに塗られるのは濃厚ソースではなく、特製の醤油ダレと生レモン果汁。鉄板の上で焦げた醤油の香ばしさと、牛すじの脂の甘み、ねぎの鮮烈な風味が融合し、一度食べると病みつきになる中毒性を秘めています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。