近年、農林水産省が発表する気候変動適応策でも示されている通り、秋口の極端な高温と局地的な豪雨は土壌病害のリスクを急激に押し上げている。特に警戒すべきは、イモの表面にかさぶた状の病斑ができる「そうか病(植物病理)」だ。
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の研究知見によれば、そうか病菌は土壌のpHが6.0以上になると活発化する。春に石灰を撒きすぎた畑は危険水域だ。秋作の土作りでは苦土石灰の投入を極力控え、pHを5.0〜5.5の弱酸性に保つアプローチが効果を発揮する。未熟な堆肥を直前にすき込むのもご法度。完熟堆肥を植え付けの3週間前までに施し、微生物バランスを安定させることが美しい表皮を守る盾となる。