玉ねぎ特有の辛味やツンとした刺激臭の原因は、硫化アリル(アリシン)という揮発成分です。大人には心地よい風味でも、味覚が敏感な赤ちゃんにとっては強い刺激となり、一度嫌悪感を抱くと「野菜嫌い」の引き金になりかねません。辛味を完全に抜き、玉ねぎ本来の甘みを最大限に引き出すには「切り方」と「加熱のアプローチ」がすべてを左右します。
下処理の最大のポイントは、繊維を直角に断ち切るように1〜2cm幅にスライスすることです。繊維を破壊することで細胞内に閉じ込められていた辛味成分が外へ抜けやすくなり、短時間の加熱でもトロトロの柔らかさに仕上がります。
調理法は、時短を重視するなら「電子レンジ」、旨味とスープを同時に確保するなら「小鍋でのコトコト煮込み」が適しています。
【電子レンジで作る簡単ペースト手順】
薄切りにした玉ねぎ(約1/4個)を耐熱容器に入れ、全体がしっかり浸る程度の水(大さじ2〜3)を加えます。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で約2分30秒〜3分加熱。透明感が出て透き通るまで柔らかくなったら、そのまま蒸らし、フォークの背やブレンダーで滑らかにすりつぶします。
【小鍋で引き出す極上甘み煮込み】
薄切りにした玉ねぎを小鍋に入れ、ひたひたの水を加えて強火にかけます。沸騰したら弱火に落とし、フタをして弱火で15〜20分ほどじっくり煮込みます。水分が減ったら適宜足し、スプーンで軽く押すだけで崩れる状態になれば完成です。この煮汁は絶品の離乳食出汁になります。