ドイツサッカーの歴史を語る上で外せないのが、ブラジル(5回)に次ぐ世界第2位タイとなるドイツ代表のワールドカップ優勝回数(4回)です。初制覇となった1954年スイス大会の「ベルンの奇跡」をはじめ、フランツ・ベッケンバウアーを擁して自国開催を制した1974年大会、ローター・マテウスがキャプテンとして牽引した1990年イタリア大会、そして圧倒的なチーム力でブラジルを7-1で粉砕した2014年ブラジル大会と、各時代に伝説的な足跡を残してきました。
サッカードイツ代表の歴代メンバーを振り返ると、常に世界トップクラスの個性が屋台骨を支えていたことがわかります。強靭なフィジカルと勝負強さを誇ったカール=ハインツ・ルンメニゲやユルゲン・クリンスマン、歴代最多得点記録を持つミロスラフ・クローゼ、そして絶対的守護神として君臨したオリバー・カーンやマヌエル・ノイアー。さらにフィリップ・ラーム、バスティアン・シュバインシュタイガー、トニ・クロースといった戦術眼に長けた知性派が揃い踏みした2014年大会のスカッドは、まさに近代サッカーにおける歴代最強チームの一つでした。
また、ターニングポイントとして記憶に新しいのが2006年ドイツワールドカップです。ジダンの退場劇が語り継がれるイタリア対フランスの決勝戦の裏で、開催国ドイツはクリンスマン監督と若き智将ヨアヒム・レーヴのもとで超攻撃的スタイルへと舵を切り、国民を熱狂させる3位躍進を果たしました。この大会での成功体験が、後の2014年世界一へと繋がる大改革の原動力となったのです。