「虎の子」という語句に関連して、ネット上や雑学クイズなどでしばしば混同されるのが「虎の子渡し(とらのこわたし)」という故事・算術パズルです。
これは、母虎が3匹の子虎(うち1匹は凶暴で、母虎が離れると他の子を食べてしまう性質を持つ)を連れて大河を渡る際、一度に1匹しか運べない舟で全員を無事に渡すにはどのような順番で運ぶべきか、という論理パズル(川渡り問題)を指します。日本の伝統的な枯山水庭園(京都・龍安寺の方丈庭園など)の石組意匠にも「虎の子渡しの庭」と呼ばれる名所が存在します。
この「虎の子渡し」は「苦心を重ねて順序立てて難局を乗り越えること」を意味しており、「大切な財産」を指す「虎の子」とはルーツ・意味合いが異なります。混同して「虎の子を渡す」を論理的パズルの意味で使ってしまうと文脈が破綻するため注意が必要です。