「安く酔えればそれでいい」という価値観は、すでに過去のものになりつつある。2026年の居酒屋シーンを牽引するのは、ラインナップの圧倒的な質的向上だ。
かつて飲み放題の定番といえば、ハウスワインや銘柄の選べない焼酎が主流だった。しかし今、都内の注目店では全国各地のクラフトビール、希少なプレミアム日本酒、さらにはナチュラルワインまで網羅したプランが当たり前のように提供されている。1時間3,000円前後のプレミアム価格帯でありながら、予約が数ヶ月埋まる店舗も珍しくない。消費者が払っているのは単なる酒代ではなく、「知らなかった銘柄に出会う体験」そのものなのだ。