親御さんから最も多く寄せられる相談の一つが、「抱っこしても視線が外れる」「いないいないばあをしても反応が薄い」という悩みです。結論から言えば、生後7ヶ月の時点で目が合わない・あやしても笑わないことのみをもって、発達障害と断定することは医学的に不可能です。
この時期の赤ちゃんは、視力がようやく0.1〜0.2程度に達し、周囲の動くものや光、部屋のインテリアなど「人間以外の刺激」にも強い興味を示し始めます。そのため、親の顔よりも周囲の気になる対象に視線を奪われていることが珍しくありません。また、「生後7ヶ月で呼びかけに反応しない」という場合も、集中して自分の手足やおもちゃを観察している最中であったり、単に音の聞こえやすさにムラがある段階であったりします。
見分け方の目安としては、「静かな環境で正面から優しく名前を呼んだとき、わずかでも振り向くか」「機嫌が良いときに声を出して微笑む瞬間があるか」といった点に注目します。常に無表情に見えても、特定のおもちゃで遊んでいるときや授乳中に安心した表情を見せているのであれば、社会的な情動は着実に育まれています。