バラエティタレントとしての地位を不動のものにする一方で、1990年代後半から2000年代にかけては演技の世界でも確固たる存在感を示しました。昔のドラマ出演作として真っ先に挙げられるのが、TBS系列の名作ドラマ『ケイゾク』(1999年)です。中谷美紀さん演じる柴田純と渡部篤郎さん演じる真山徹が所属する捜査一課弐係の巡査・木戸彩役を好演。竜雷太さん演じる係長とのユーモラスな愛人関係コントを絶妙な間合いで演じきり、女優としての資質の高さを証明しました。
さらに世間を驚かせたのが、2003年から始動した音楽プロジェクトです。バラエティの看板を完全に外し、本名に由来する「MUNEHIRO」名義でアンダーグラウンドのレゲエシーンに単身飛び込みました。MUNEHIROの経歴は、タレントの片手間の余技とは一線を画しています。
自ら作詞・作曲を手掛け、クラブの現場でマイクを握り、現場叩き上げのスキルを磨き上げました。2007年にはメジャーデビューを果たし、ジャマイカ録音を敢行するなど、ジャパニーズ・レゲエ界の重要フェスに欠かせない実力派シンガーとして定着。テレビで見せる顔とは全く異なるストイックな音楽への情熱は、クラブカルチャーのヘッズたちからも深いリスペクトを集めるに至りました。