徹底的な自己開示を貫く作風ゆえに、インターネット上やファンの間での評判・口コミは非常に熱量が高く、同時に賛否がはっきりと分かれる傾向にあります。現場取材やSNS上の反応を精査すると、二つの極端な声が浮かび上がってきます。
熱狂的なファン層からは、次のような切実な支持が寄せられています。
「他のバンドの失恋ソングは綺麗に整理されているけれど、This is LASTは自分の情けなさや未練たらたらな部分をそのまま肯定してくれる」「ライブハウスで陽報さんが涙ながらにシャウトする姿を見て、引きずっていた失恋からようやく一歩踏み出せた」といった声です。特に10代後半から20代前半のリスナーにとって、彼らの楽曲は単なる娯楽を超えた「感情の駆け込み寺」として機能しています。
一方で、手厳しい批判や否定的な意見も確実に存在します。
「歌詞が女々しすぎて聴いていて胃もたれする」「元カノ側のプライバシーを赤裸々に歌いすぎではないか」「共依存的な恋愛を美化しているように感じてしまう」といった指摘です。菊池陽報自身が発信している感情が純度100%の私小説であるがゆえに、自立した恋愛観を持つ層や、ドライな音楽性を好むリスナーからは敬遠されるケースも見受けられます。しかし、これほどまでに毀誉褒貶(きよほうへん)を巻き起こすこと自体が、彼らの音楽が聴く者の感情を強く揺さぶっている証拠と言えるでしょう。