日本代表のワールドカップへの挑戦は、1998年のフランス大会から始まりました。初出場での3戦全敗からスタートしたサムライブルーは、開催国として挑んだ2002年日韓大会で初の決勝トーナメント進出を果たし、その後も激動の航海を続けてきました。これまでのワールドカップ日本代表勝敗を俯瞰すると、大会ごとに戦術的アプローチの模索と挫折を繰り返しながら、着実に世界のトップランナーとの距離を縮めてきた足跡が浮き彫りになります。
とりわけ2022年カタール大会でのドイツ戦(2-1)、スペイン戦(2-1)の逆転劇は、日本サッカーの成熟を世界に知らしめました。勝因の根底にあったのは、欧州主要リーグの最前線で日常的にプレーする選手が増加したことによる「メンタルブロックの完全な融解」です。相手がかつてのワールドカップ覇者であっても臆することなく、前半を最少失点で耐え忍び、後半に堂安律や三笘薫らを投入して一気にプレッシングの強度を跳ね上げる戦術的柔軟性が勝利を呼び込みました。