物語の大きな分岐点となったのが、テレビアニメ第2期第9話「Awaken the power」です。北海道・函館で開催された地区予選で敗退し、スクールアイドル活動の終わりを突きつけられたSaint Snow メンバー(鹿角聖良・鹿角理亞)。姉である聖良と一緒に歌う最後の機会を失い、深い絶望に沈む理亞に対し、手を差し伸べたのがAqoursの1年生・黒澤ルビィでした。
当時の制作陣やキャストインタビューの記録を紐解くと、このエピソードが描こうとした核心は「偉大な姉からの自立」と「残された時間を全力で駆け抜ける覚悟」に集約されます。姉たちの背中を追い続けてきた黒澤ルビィ 鹿角理亞の2人が、密かに連絡を取り合い、姉たちに贈るサプライズステージを企画。そこに沼津から駆けつけたAqoursの仲間たちが合流することで、奇跡の11人編成Saint Aqours Snowが産声を上げました。
劇中で描かれた函館の冬景色、八幡坂のイルミネーションをバックに披露されたステージは、放送直後からソーシャルメディア上で爆発的な反響を呼びました。「妹たちが自分たちの足で立ち上がった瞬間」を目撃した視聴者の熱量は、関連ハッシュタグのトレンド席巻という目に見える数字となって現れたのです。