Q1:実写映画版『アラジン』の吹き替えも山寺宏一氏が続投した理由は?
A1:山寺宏一氏はアニメ版のジーニー役として国民的な認知度を得ていただけでなく、実写でジーニーを演じたハリウッドスター、ウィル・スミス氏の劇映画における専属吹き替え声優(フィックス)としても長年定評がありました。「ジーニー」と「ウィル・スミス」の双方のキャリアを日本で最も深く体現できる唯一無二の存在であったことから、配給側とファンの熱烈な期待に応える形で必然的にキャスティングされました。
Q2:アニメ版と劇団四季版で歌詞が異なっているのはなぜですか?
A2:アニメ映画版の日本語歌詞は、アニメーションのキャラクターの口の動き(リップシンク)や映像のカット割りに細かく尺を合わせるために翻訳・作詞されました。一方、劇団四季版はブロードウェイの舞台演出を前提としており、劇場の後方席まで母音をクリアに届けること、舞台俳優の身体的な発声効率、そして生オケに合わせた流れるような韻踏みを最優先して独自の訳詞(劇団四季専属の翻訳チーム)が施されているためです。
Q3:カラオケで山寺宏一氏のように上手に歌い分けるコツはありますか?
A3:まずは「声真似」から入るのではなく、ベースとなるスウィングジャズの裏拍(バックビート)を正確に取るリズムトレーニングが不可欠です。歌い分けを行う際は、首や顎に力を入れず、「鼻腔に響かせる甲高い声(ナレーション風)」と「胸を鳴らす太い声(魔人風)」のチェンジを、ブレスの瞬間にお腹の支え(横隔膜)だけで瞬時に切り替える意識を持つと、ピッチを外さずに安定した歌唱が可能になります。
Q4:オリジナルのロビン・ウィリアムズ版と山寺宏一版の最大の音楽的相違点は?
A4:故ロビン・ウィリアムズ氏はスタンドアップ・コメディアン特有のスピーディーな会話のリズムをそのまま歌に落とし込み、メロディの枠をあえて崩すトーキング・スタイル(語り口調)が前面に出ていました。一方の山寺宏一氏は、声優・本格シンガーとしての歌唱技術により、正確無比な音程感とメロディアスなジャズのグルーヴを完璧に保ちながら変幻自在の芝居を両立させている点に、世界的な評価の独自性があります。