ネット上には「ランプが点いてもどうせ50kmは走れる」「0kmになってから給油する方が効率的」といった誤った言説が散見されます。しかし、整備士や自動車工学のエキスパートは口を揃えてこの習慣に警鐘を鳴らしています。
燃料タンクの底ギリギリまで走る行為には、目に見えない2つの致命的なリスクが存在します。
第1に「燃料ポンプ 故障 原因」となる点です。現代の電子制御燃料噴射装置(インジェクター)にガソリンを送る「電磁式燃料ポンプ」は、ガソリン燃料そのものに浸かることでポンプモーターの熱を冷却し、同時に潤滑を行っています。燃料が底をつきかけた状態で走行を続けると、ポンプが空気を吸い込んで異常過熱を起こし、内部の焼き付きや破損を招きます。燃料ポンプの交換修理費用は5万〜10万円以上に達することも珍しくありません。
第2に「タンク底部のスラッジ(沈殿物・不純物)の吸引」です。長年蓄積された微細なゴミや結露による水分を吸い上げてしまい、フューエルフィルターの目詰まりやインジェクターの噴射不良を引き起こし、エンジンの不調や始動不能を引き起こす原因になります。