連載当時のジャンプ本誌掲載時や単行本発売時、そしてアニメ放映時において、SNSやコミュニティ掲示板ではマルコの圧倒的強者感に対する称賛が一気に沸騰しました。なぜこのセリフはこれほどまでに読者の心を掴んだのでしょうか。
まず挙げられるのが、声優・森田成一氏による卓越した演技力です。飄々とした語尾の「〜よい」という独特の方言調に、仲間を守る揺るぎない覚悟と凄みを同居させたボイスパフォーマンスは、マルコというキャラクターの人間的魅力を不動のものにしました。
また、セリフの元ネタ・語源となっているのは西洋のボードゲーム「チェス」の戦術概念です。チェスにおいて「キング(白ひげ)」は最終的な勝敗を決する最重要駒であり、ポーンやナイト、ビショップといった護衛の駒を突破しなければ直接攻撃を仕掛けることはできません。大将黄猿の「最短距離でチェックメイトを狙う合理主義」に対し、マルコが「白ひげ海賊団という巨大組織の防壁の厚み」を突きつけた構図こそ、この名言が放つ本質的な痺れポイントです。